秋田殉教400周年記念式典

今年、2024年は秋田における大殉教から400年の年にあたります。1624年7月18日に現在の秋田市の草生津にあった刑場で32名が殉教したのを皮切りに、同年に秋田県各地で100名を超えるキリスト者が殉教しました。詳しくはこちらをご覧ください。秋田教会は殉教400周年にあわせ、秋田の殉教者についての冊子を作成しました。秋田教会で配布していますので、巡礼などでお越しの際はぜひお持ちください。

秋田の殉教400年を記念して、本日秋田教会にて新潟教区秋田地区行事として記念講演とミサが行われ、約150名の信徒が参加しました。

まず秋田地区信徒使徒職協議会会長、秋田地区長から挨拶があり、続いて私の方から少しお話しさせていただきました。その後イエズス会の川村信三神父様から秋田の殉教者についてご講演いただきました。キリシタンの処刑が、お達しを守らないことに対する罰というよりは、お達しを守らないとこうなるぞという見せしめであったこと、転ばせるための拷問であったことを伺い、秋田で宣教をしたイエズス会宣教師について、また秋田のキリシタンの名前や資料、殉教について教えていただきました。秋田の殉教の特徴は、特に女性が目立つということ、都から来たキリシタンが多いということ、コンフラリアと呼ばれる、信徒の信心会のような組織で活動していたキリシタンが多いということでした。川村神父様は、この講演のために当時の手書きのイエズス会文書を調べ、名前などを調べてくださいました。心より感謝申し上げます。

なお、秋田教会ではここ2年ほどかけて、イエズス会の川村信三神父様と平林冬樹神父様、名古屋教区の浅井太郎神父様をお招きして殉教者について学んできたのですが、平林神父様と浅井神父様もこの日をともに祝うために駆けつけてくださいました。感謝いたします。

講話の後はわたしと11名の司祭で共同司式し、記念ミサを行いました。講演と記念ミサは動画配信されましたので、以下からぜひご覧ください。式典は1:07:00、講演は1:28:00、ミサは2:36:30あたりから始まります。

秋田殉教者祭 殉教400周年記念ー秋田の信仰、400年の輝き

殉教者のことを学び、祈ることは、わたしたちが受け継いだ信仰をより豊かにすることです。殉教400周年で終わりではなく、これをきっかけに学びを深めていけたらと願っています。秋田地区の皆様、とても意義のある行事を準備してくださり、ありがとうございました。

成井大介司教