今日、カトリック教会はルルドの聖母を記念し、世界病者の日を祝います。教皇フランシスコはメッセージを出し、次のように述べています。
2021年2月11日、ルルドの聖母の記念日に祝われる第29回「世界病者の日」は、ケアが施される場や家庭、共同体の中におられる病者と彼らをケアする人に、とくに目を向けるのにふさわしいときです。なかでも、新型コロナウイルス感染症のパンデミックのために苦しんでいる世界中の人々のことを思います。わたしはすべての人に、とりわけもっとも貧しい人、隅に追いやられた人に心を寄せるとともに、教会による配慮と愛情を示すことを約束します。
この日、改めてすべての病者、医療、看護に携わる人々のためにお祈りいたしましょう。教皇メッセージの全文は中央協議会のウェブサイトでお読みください。
https://www.cbcj.catholic.jp/2021/01/29/22035/
私は今日、聖心の布教姉妹会の新潟病院修道院を訪問し、3名のシスターの皆様と共にミサを捧げました。アントン・チェスカ教区長は1931年、主に結核を患う人々のための施設、有明静養舎ベタニアの家を設立、この運営を1941年から聖心の布教姉妹会が引き継ぎました。現在では、病院は聖園病院と改名され、医療法人仁和会に運営が引き継がれています。シスター方は永きにわたりこの病院での宣教奉仕に力を注ぎ、多くの人々、特に家族からも縁を切られた結核患者の人々に愛を持って接してこられました。また、この病院修道院から生まれた、徒歩5分の距離にあるカトリック青山教会は、今年創立50周年を迎えます。
新潟の人々にとっても、新潟教区にとってもとても大切なこの病院修道院は、来月、3月24日をもって閉鎖となります。私たち新潟の信徒にとって本当にさみしいことですが、シスター方が蒔かれた福音の種はこれからも育っていくことでしょう。シスター方の、新潟における存在、お祈り、お働きに心から感謝し、今後の活動の上に神の豊かな祝福と導きをお祈りいたします。