2021年8月23日
カトリック新潟教区の皆様
新潟教区における新型コロナウイルス感染拡大に伴う対応について
カトリック新潟教区司教
司教 パウロ 成井 大介
ご存じの通り、日本全国で新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、医療体制への影響が大きくなってきています。新潟教区3県ではここのところ過去最多の感染者が報告される日が増えてきました。こうした状況にあっても、これまでのところ教会におけるクラスター発生もなく、皆様の協力によって教会活動を継続できていることに感謝いたします。
最近の報道によりますと、日本における新型コロナウイルス感染は感染力が強いデルタ株にほぼ置き換わったとのことです。すでにワクチン接種を2回受けた方でも、重症化しないまでも感染の可能性があるとのこと、また屋外でのマスク無しでの会話、飲食や、マスクを付けていても大きな声で話したり歌ったりすることでクラスターが発生したとの報告もあります。こうした状況の変化を重く受け止め、これまでよりもさらに念入りに2021年1月8日付けの基本的な対策を実行してくださるようお願いいたします。
以下の点については特に気をつけてくださるようお願いします。
- 密集・密接・密閉を避け、マスクの着用、手指消毒を行って下さい。
- 参加者全員による歌唱はたとえ一曲であっても避けてください。
- 冷房を入れていても、窓やドアを開けて換気を行ってください。
- 教会での飲食、お茶会などは自粛してください。
なお、現在秋田県と山形県では、県境をまたぐ移動を控えるか、注意するよう呼びかけています。教会の集いを計画するにあたっては、各県の呼びかけを慎重に考慮してくださるようお願いします。
自治体によって、急激に感染者数が増えるケースが目立つようになってきました。もし地域の事情で公開のミサを中止する必要がある場合には、小教区として中止を決定し、その旨教区事務局まで伝えてくださるようお願いします。
祈りのうちに支え合い、自分と周りの人々のいのちを大切にし、教会共同体として協力のうちにともに歩みを続けて参りましょう。
以上
2021年1月8日付けの対策
- 密集・密接・密閉を避け、マスクの着用、手指消毒を行って下さい。
- 聖堂その他の教会の施設内では互いに1.5から2メートルほどの距離を保ってください。たとえばミサを聖堂で行う時にこの距離を保てない場合、より広い部屋でミサを行う、またはミサの回数を増やすなどの対応をお願いします。なお現在同居している方々は、一緒に着席して結構です。
- ミサを含む室内での集会では、換気を行って下さい。冬の間は暖房の関係で換気が困難になることが予想されますが、少しでも空気が入れ替わるよう工夫して下さい。
- ミサなどの集会において歌を歌うときは、会衆から距離を保った場所からの独唱や聖歌隊の歌唱にするなど、工夫して行って下さい。会衆席の全員で聖歌を歌うことはお控え下さい。
- ゆるしの秘跡は、狭い告解部屋で行うのでは無く、密集・密接・密閉にならない環境で行うようにして下さい。
- 献金は献金袋を回すのでは無く、固定された献金箱に各々が入れるようにするなどの工夫をお願いします。
- 聖体拝領は手で受け、舌での拝領は避けて下さい。
- 聖水盤は、使用を控えてください。
- 椅子やドアノブなどの殺菌を実施して下さい。
- 年齢による参加制限は行いません。しかし、高齢者、持病のある方、健康に不安のある方は、命を守ることを最優先にして行動して下さるようお願いします。
- 熱や咳、のどの痛み、味覚や嗅覚が無くなるなどの症状がある方は、参加を控えて下さい。
- ミサなど、人が集まる集会では、参加者の名前と連絡先を記録に残し、万が一の時に備えるようにして下さい。情報の取り扱いについては十分注意し、後日破棄して下さい。
- 濃厚接触に該当するような行為、例えば握手や近距離での長時間の会話は避けて下さい。
- 当面の間、飲食をともなう会合は自粛して下さい。
- 主日のミサにあずかる義務をすべての信徒の方を対象に免除します。いのちを守ることを最優先に行動して下さい。
- 判断に迷う事柄については教区事務局にご相談下さい。
これ以外にも、日本カトリック司教協議会の「感染症流行下における秘跡・典礼挙行のガイドライン」を参考にしてください。