平和の集い開催

2022年新潟教区平和旬間は8月7日、長岡地区と共催の形で行われました。

長岡地区では司教様が司式する直江津教会を中心として、9時30分から同時に平和のためのミサが行われ、10時30分から各教会をズームで結んで「平和の集い」が行われました。司教様の講話はユーチューブ配信されています。

成井司教様は国際的な修道会である神言会の司祭修道者としてローマ本部に在住し、長年に渡って教会の内外で行われている社会運動の調整役を担って来られました。今回の長岡地区・直江津教会でなされた講話は、世界五十カ国以上の国を訪ねながら平和と正義について経験と思索を重ねてこられた司教様の、その「体験」に裏打ちされた、どれもこれも「腑に落ちる」お話ばかりでした。

30分の講話でしたが、最初の10分は子供たちに、後半の20分は小教区・修道会向けになされたお話でした。

子供たちにたいしては、まず「平和は子供たちと一緒に取り組むべきもの」という司教様の信念が披歴され、「子供たち抜きに平和を語ることはできない」、なぜなら「子供たちの将来に関わることである」からと発話され、子供たちに語り掛けながら講話を進められました。

小教区・修道会に向けては、フランシスコ教皇の回勅「兄弟の皆さん」の中から「善きサマリア人」についての項目が紹介されました。最後のほうで司教様は、「もし善きサマリア人が、次の週も、またその次の週も瀕死の重傷を負った人を見かけるならば、最初と同じように介抱してやるだけの余裕があるだろうか?経済的に続くだろうか」、という疑問を出されます。その解決方法として司教様は、「個人としてはシンプルな愛の行いを、しかし一人で無理ならば仲間をつくって活動し、次に、どうしていつもここに強盗が集中しているのかと考えるようになり、原因をなくすために働きかけていくようになる」という、経験を積んでこられた司教様ならではのお話をして下さいました。これが日本と世界の教会に、「当たり前」のように拡がっていくようにと祈りましょう。

最後に、この平和旬間、静かな祈りのときを持ち、その中で私たち一人ひとりが、また各小教区・修道会としても、それぞれが自分の時間を使いながら、周りの人を大切にする愛の人・愛の共同体になって行くことができるように祈りましょうと、励まして下さっています。是非、ご視聴してくださるようにお願いいたします。

新潟教区・正義と平和委員会・担当・佐藤勤神父