佐渡キリシタン巡礼

本日、佐渡島の百人塚と呼ばれるキリシタン殉教地において、巡礼ミサが行われました。秋田、山形を含む新潟教区のすべての地区から、また教区外からも参加者があり、約70名ほどの信徒と司祭が参加しました。

新潟県キリスト教史(上)新潟県プロテスタント史研究会編に、神言会の青山玄神父様が佐渡のキリシタンについて書いています。それによると、佐渡では17世紀初頭から数人ないしもっと多くのキリシタンが鉱山で働いており、その数は次第に増えていったようです。1637年に島原の乱が起き、キリシタンの取り締まりは一気に厳しくなり、同年、佐渡で数十人とも、100人とも、120とも言われるキリシタンが殉教しました。これらのキリシタンが処刑された地が、中山峠と伝えられており、そこには「百人塚」とよばれる三つの塚があります。大正5年、カトリック伝道師で新潟教区各地で活躍した大江雄松がこの地を購入、巡礼の場として整備され、現在に至ります。

今日は天気にも恵まれ、よい祈りの時を持つことができました。主催の新潟地区信徒使徒職協議会の皆様、そして佐渡教会の皆様、ありがとうございました。

成井大介司教