大館、鹿角教会公式訪問

今日は大館教会と鹿角教会の公式訪問が行われました。大館教会は新潟教区の最北端の教会で、鹿角教会は新潟市の司教館から一番遠くにある教会。どちらも司教館から約400キロです。新潟県と山形県、そして山形県と秋田県の県境は高速道路がつながっていないため、結構な距離の一般道を走らなければなりません。日曜日の午前のミサに間に合わせるためには土曜日のうちに大館に来ておかなければならないため、昨日車を6時間半走らせて大館教会に到着、一泊させていただきました。

今日は、まず9時から小教区評議会との話し合いが行われました。次に10時からミサが行われ、2名の方が堅信を受けられました。おめでとうございます。今日のミサではタガログ語の朗読や共同祈願も行われました。

ミサの後はオンライン開催された秋田地区集会でご挨拶し、その後ミサに参加した大館教会の皆さんと持ち寄りの昼食会が行われました。ようやくみんなで一緒にご飯を食べる事ができるようになりましたね。

大館教会はこの数年でさらに国際化が進んでおり、フィリピン、ベトナム、インドネシア、アメリカ出身の信徒が共同体をともに形作っています。共同体の構成メンバーが短期間の内に変化していくことは、今の社会では度々あることです。今回の訪問では、どのようにしてともに歩んでいくのか、というシノドスの歩みが、まさに実行されていることが感じられました。

昼食の後、鹿角教会に40分ほどかけて移動し、14時からミサ。ミサ後、信徒の皆様と懇談の時を持ち、最後に大館教会と鹿角教会の主任と助任を務めて下さっている神言会のアンジェイ・レヴィツキ神父様とグエン・タン・ヒ神父様とふり返りの打ち合わせを行いました。

鹿角教会は、小さく、とても家庭的な「全員参加型」の教会共同体で、ミサに参加する一人ひとりが協力して教会を回しています。今日のミサでは、日本語の朗読の後、英語、ベトナム語で朗読が行われました。ミサ後の懇談で改めて感じたのは、子どもたちは本当に忙しく、週末は部活ばかりで、教会どころか、家で家族と時間を取ることすら難しいということです。そんな社会で子どもたちが神様と周りの人を大切にする人に成長していくために、教会は工夫して取り組んでいかなければなりませんね。

良い交わりの時を持てたことに感謝。

成井大介司教