新潟教区における2025年通常聖年について

2024年9月20日

新潟教区における2025年通常聖年について

 

新潟教区の皆様

主の平和
 カトリック教会は25年ごとに聖年を祝います。来年、2025年が聖年にあたっており、世界中の教会が、この赦しと和解の年を記念します。教皇フランシスコは大勅書「希望は欺かない」を発表し、「希望」が2025年の聖年の中心的なキーワードであることを告げ、次のように展望を述べられました。

 次の聖年は、ついえることのない希望、神への希望を際立たせる聖なる年です。この聖年が、教会と社会とに、人間どうしのかかわりに、国際関係に、すべての人の尊厳の促進に、被造界の保護に、なくてはならない信頼を取り戻せるよう、わたしたちを助けてくれますように。信じる者のあかしが、この世におけるまことの希望のパン種となり、新しい天と新しい地(二ペトロ3・13参照)―主の約束の実現へと向かう、諸国民が正義と調和のうちに住まう場所―を告げるものとなりますように。

 …希望が、わたしたちを通して、それを望む人たちに浸透していきますように。わたしたちの生き方が、彼らに「主を待ち望め、雄々しくあれ、心を強くせよ。主を待ち望め」(詩編27・14)と語りかけるものとなりますように。主イエス・キリストの再臨を信頼のうちに待ちながら、わたしたちの今が希望の力で満たされますように。

 新潟教区の諸共同体にあって、神と、人々と、自然と和解し、地域の中で希望を伝えていくことができるよう、取り組んでいきたいと思います。

新潟教区における聖年の取り組み
 2025年通常聖年は、2024年12月24日に開幕し、2026年1月6日の主の公現の祭日に閉幕します。新潟教区を含む地方教会では、2024年12月29日に開幕ミサが、そして2025年12月28日に閉幕ミサが司教座聖堂で行われます。この間、新潟教区においては各共同体、または複数の共同体がともに次の取り組みを行うよう、呼びかけます。1.巡礼:新潟教区内のいくつかの聖堂を聖年指定聖堂として定めます。指定聖堂や、その他の聖堂、聖地への巡礼は、信仰生活を深め、人生の意味を探るために有益です。2.赦しと和解:聖年にあって、特に赦しの秘跡を受けることを勧めます。また、聖年の間いくつかの方法で与えられる免償を多くの皆さんが受けられるよう、各共同体における配慮をお願い致します。3.祈りのリレー:教区全体として希望の歩みをともにするために、聖年を通して、すべての小教区が順番に、後にお送りする指定の祈りを主日に唱えるリレーを行います。なお、それとは別に、「聖年の祈り」は各共同体で頻繁に祈るようにお願いします。4.希望のしるしの業:大勅書「希望は欺かない」8項以降の、希望のしるし、例えば平和のため、困難にある人々のため、病者、若者、移住者、高齢者、貧しい人々のための行いにそれぞれの仕方で取り組んでください。

 聖年指定聖堂や、免償、祈りのリレーなどの詳しい情報は、11月の初め頃にあらためてお知らせいたします。なお、大勅書「希望は欺かない」はカトリック書店で220円で購入できます。また、カトリック中央協議会のウェブサイトで公開されていますので、ぜひお読みください。
https://www.cbcj.catholic.jp/2024/07/24/30297/

カトリック新潟教区
司教 パウロ 成井大介

 

聖年の祈り

天の父よ、
あなたは、わたしたちの兄弟、御子イエスにおいて信仰を与え、
聖霊によってわたしたちの心に愛の炎を燃え上がらせてくださいました。
この信仰と愛によって、
神の国の訪れを待ち望む、祝福に満ちた希望が、
わたしたちのうちに呼び覚まされますように。

あなたの恵みによって、わたしたちが、
福音の種をたゆまず育てる者へと変えられますように。
この種によって、新しい天と新しい地への確かな期待をもって、
人類とすべてのものが豊かに成長していきますように。
そのとき、悪の力は打ち払われ、
あなたの栄光が永遠に光り輝きます。

聖年の恵みによって、
希望の巡礼者であるわたしたちのうちに、
天の宝へのあこがれが呼び覚まされ、
あがない主の喜びと平和が全世界に行き渡りますように。
永遠にほめたたえられる神であるあなたに、
栄光と賛美が世々とこしえにありますように。
アーメン。

 

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