8月28日は、新潟教区の前身、新潟使徒座知牧区の初代知牧区長であったヨゼフ・ライネルス神父(神言会)の命日です。
ドイツ人のライネルス神父は1909年に来日。1912年に当時函館教区の一部だった秋田、山形、新潟の3県と、東京教区の一部だった富山、石川、福井の3県とを合わせ、新潟使徒座知牧区が新設され、初代知牧区長としてライネルス神父が就任しました。
ライネルス神父は1920年に聖心の布教姉妹会(当時は「聖心愛子会」)を秋田で設立、同修道会はこれまで新潟教区で短期大学、幼稚園を通した教育、また児童養護施設や保育園などを通した児童福祉、そして小教区司牧を通して福音宣教司牧に取り組んでおられます。新潟教区にとって、とても大切な存在です。
ライネルス神父は、1922年に新設された名古屋使徒座知牧区の知牧区長も兼任、1926年に新潟知牧区長の役割を終え、名古屋使徒座知牧区専任となりました。1932年には南山中学を設立し、自らが理事長となりました。1941年まで名古屋で知牧区長を務め、1945年8月28日に岐阜県多治見市にある神言修道院で帰天され、同修道院の墓地に葬られました。
ドイツから宣教師として来日し、日本の土となったライネルス神父。きっと今も神のみもとから新潟教区を見守っていてくださることでしょう。