2021年9月7日
カトリック新潟教区の皆様。
来る9月26日は「世界難民移住移動者の日」です。
今年の「世界難民移住移動者の日」の教皇メッセージのテーマは
『さらに広がる“わたしたち”へと向かって』です。
教皇様はメッセージの中で「(外国人、移住者、疎外された人たちが)『他の人たち』で終わってしまうのではなく、ひたすら『わたしたち』でありますように」と呼びかけます。
教皇様の、わたしたちへの呼びかけは続きます。
「神が望まれたその“わたしたち”(神はわたしたちをご自分にかたどって、一にして三位の存在、
つまり多様性の一致であるご自分の似姿として創造されたのです)は、崩壊してばらばらになり、
傷つき損なわれています。
パンデミックの影響にある今のような、大きな危機に瀕しているときはなおさらそうなっています。内向きで攻撃的なナショナリズムや過激な個人主義は、世の中でも教会内でも、その“わたしたち”をばらばらにしたり分裂させたりします。
そしてもっとも大きな犠牲を払わされるのは、すぐに“あの人たち”となりうる人たち、すなわち、外国人、移住者、疎外された人、つまり実存的な周縁部に住まう人たちです。」
「まさしくわたしたちは皆同じ舟に乗っており、わたしたちを隔てる壁をなくすため、 もはや“あの人たち”ではなく、ひたすら人類全体と同じ広さであるところの“わたしたち”、となるべく専心するよう招かれています。
そこでわたしは、この日(難民移住移動者の日)を利用して、さらに広がる“わたしたち”へと向かってともに歩むよう、二者に対して呼びかけます。
まずカトリック信者に対して、それから世界中のすべての人に対してです。」
『世界難民移住移動者の日』にあたり
新潟教区 難民移住移動者委員会から新潟教区の皆様に以下についてお願いいたします。
① 2021年「世界難民移住移動者の日」の教皇メッセージをお読みください。
教皇メッセージ https://www.cbcj.catholic.jp/2021/08/10/22979/
司教団の委員会メッセージ https://www.cbcj.catholic.jp/2021/08/10/22983/
② 9月26日のミサで、以下のことについて、お祈りください。
a)世界の難民、移住、移動者のために。
b)カトリック新潟教区の教会が、国籍、文化の違いを超えて一つの共同体として共に歩んでいくことが
できるように。
③ 成井司教様の「2021年年頭司牧書簡」をお読みください。
カトリック新潟教区では2012年以来、宣教宣言の一つに「世代、国籍、文化の違いを乗り越え、喜びと思いやりにあふれた「私たちの教会」を育てる。」を掲げ、取り組んでいます。
こんにち、コロナウィルス感染が日常となっていますが、神さまによって集められた「わたしたち」が『さらに広がる“わたしたち”へと向かって』歩み続けることができますよう、神さまの祝福と導きを願いましょう。
カトリック新潟教区 難民移住移動者委員会