2021年9月22日
新潟教区の皆様
司教叙階一周年にあたり
主の平和
9月も後半になり、秋の気配が感じられるようになってきました。自然の恵みあふれるこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、おかげさまで司教叙階から1年を迎えました。皆様のお祈りと支えに心より感謝申し上げます。叙階式はコロナ禍の様々な制限の中行われましたが、ビデオ配信という形で多くの皆様が参加し、ともに祈ることができました。また、青年の皆様が音頭を取って作成してくださった、教区中の皆様の笑顔の「ようこそ」ビデオは、教区全体を一つに結び、ともにキリストの体を構成する仲間であることを私だけでなく、教区中の人々に実感させてくれたように思います。感謝しています。
この一年の間に、新潟教区の37の教会と集会所のうち、30の共同体、またすべての修道院を訪問いたしました。新潟教区の3県では長期間にわたって県境をまたいだ移動の自粛が求められていますので、訪問を計画しても延期になることが度々ありました。タイミングを計りつつ、訪問を続けて参ります。基本的に車を運転して教会を訪問していますが、新潟教区の広さを感じさせられます。互いに離れている教会が、教区としての一体感や親近感を持つことは中々難しいと思いますが、菊地功大司教様が頻繁にインターネットを通して情報の共有に努めてこられたように、私も教区のウェブサイトを利用して教会共同体を繋げる情報発信を継続していきたいと考えています。
教皇フランシスコは2023年にバチカンで行われるシノドス(世界代表司教会議)を、「ともに旅するシノドス」と位置づけ、世界のすべての教区において教会活動の振り返りをこの10月から始めるよう呼びかけられました。新潟教区では、これに合わせて教区の優先課題の振り返りを行い、自分たち自身についての理解を深めた上で今後の活動を計画していきたいと考えています。近々、詳細を各小教区、修道院にお手紙でお知らせいたします。わたしたち一人ひとりが互いに一つのキリストの体を形作るかけがえのない存在だということを認識し、ともにこの福音の旅を歩んで参りましょう。今後とも、どうか私のためにお祈りくださいますよう、お願いいたします。
カトリック新潟教区 司教
パウロ 成井大介