2022年世界病者の日を迎えて

2022年2月11日
ルルドの聖母 世界病者の日に

2022年世界病者の日を迎えて

 

新潟教区の皆様

 

 教会は毎年、ルルドの聖母の記念日である2月11日を世界病者の日として祝います。毎年この日には教皇メッセージが出されますが、今年のテーマは「『あなたがたの父があわれみ深いように、あなたがたもあわれみ深い者となりなさい』(ルカ6・36)愛の道にあって、苦しむ人の傍らにいる」です。教皇フランシスコはメッセージの中で、病者に寄り添ったイエスの模範に倣い、父である神のあわれみを人々に表すよう呼びかけています。

 新潟教区においても新型コロナウイルスの感染拡大が進み、身近なところでの感染の知らせが耳に入ってくるようになりました。教会によっては公開のミサを中止しています。カトリックの施設では学級閉鎖や休校、休園になったところもあります。多くの信者、関係者の方々が、霊的、精神的、肉体的に疲弊しています。

 わたしたちはこのようなときだからこそ、父である神のあわれみに信頼したいと思います。イエスを通して示された、父なる神の小さな人々に対する愛が、特に今、私たちに注がれていることに信頼しましょう。そして、神が私たちを通してご自分の愛を周りの人々に示してくださいますように願いましょう。

 どうか、病気に苦しむすべての人々の上に神の恵みと慰めが豊かにありますように。医療機関で働く人々、施設や家庭で病者に奉仕する人々の上に神の祝福が豊かにありますように。私たち一人ひとりが、小さく弱い人々が大切にされる愛に基づいた社会を築いていくことができますように。聖母マリアの取り次ぎを願って祈ります。アーメン。

カトリック新潟教区 司教
パウロ 成井大介

第30回世界病者の日教皇メッセージ

Message of His Holiness Pope Francis for the thirtieth World Day of the Sick

印刷用司教のメッセージ(PDF)