カトリック新潟教区の皆様
主の平和がすべての人にありますように。3月2日、教会は灰の水曜日を祝い、四旬節がはじまります。教皇フランシスコは、今年の四旬節メッセージのテーマとしてガラテヤの信徒への手紙6章を引用し、「たゆまず善を行いましょう。飽きずに励んでいれば、時が来て、実を刈り取ることになります。ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、善を行いましょう」と呼びかけています。その中で教皇は、四旬節が良い行いという種をまくのにふさわしい時であること、「所有するのではなく与える」「蓄えるのではなくよい種を蒔いて分かち合う」よう教えています。
また、教皇は2月23日、バチカンで行われた一般謁見でウクライナ情勢について憂慮し、次のように呼びかけました。「暴力の悪魔的な無分別さに対して、神の武器、すなわち、祈りと断食をもって答えることをイエスは教えました。来る3月2日、「灰の水曜日」を、平和のための断食の日とするよう皆さんにお願いいたします。特に信者の皆さんが、その日を祈りと断食に熱心に捧げるよう励ましたいと思います。」
シノドスの歩みを進める新潟教区の教会共同体が、ウクライナやその他の場所で、今困難と恐怖に直面している人々を「ともに歩むわたしたちの兄弟姉妹」として受け止め、特に灰の水曜日に祈りと断食によって世界中の人々と連帯するよう呼びかけます。四旬節という時が、わたしたちにとってたくさんの良い種を蒔く時となりますように。神の賜物である収穫に希望を置いて歩みを進めて参りましょう。
2022年3月2日
カトリック新潟教区 司教
パウロ 成井大介
2022年 四旬節教皇メッセージ