王であるキリストの主日

今日、カトリック教会は王であるキリストを祝います。新潟教区では三条教会、高田教会、長井教会、そして新潟教会が王であるキリストを守護者としていただいています。

王であるキリストの祝日は、ピオ11世によって1925年に制定されました。1918年に第一次世界大戦が終結し、その後1922年にピオ11世が教皇に選ばれました。教皇は同年、最初の回勅を出しましたが、それは「キリストの王国におけるキリストの平和について」書かれたものです。その3年度、教皇は『QUAS PRIMAS』という回勅を出し、繰り返し「キリストの王国におけるキリストの平和について」宣べ、その中で王であるキリストの祝日を制定しました。

今年、王であるキリストを祝うにあたり、現代社会に「キリストの王国におけるキリストの平和」を実現していくことが出来るよう、神がすべての人を例外なく大切にしておられるように、わたしたちがすべての人を大切にし、すべての人が大切にされる社会を作っていくことが出来るように祈りたいと思います。

また、今日は同時に世界青年の日でもあります。教皇フランシスコはメッセージの中で次のように述べています。

親愛なる若者の皆さん。今こそ、具体的な出会いを目指し、すなわち、若いマリアと高齢のエリサベトの間にあったような、自分とは異なる人を本当の意味で迎え入れることを目指して、急いで再出発しなければなりません。そのような出会いだけが、世代間、社会階層間、民族間、あらゆるたぐいの集団や職業間の隔たりを乗り越え、戦争にさえも打ち勝たせてくれるのです。ばらばらに分断された人類に新たな一致をもたらす希望の星は、いつだって若者たちです。ですがそれは、彼らが過去についての記憶をもっていればこそであり、老人たちの語る悲劇や夢に耳を傾けていればこそのことなのです。「前世紀に戦争を体験した世代がいなくなりつつある今、ヨーロッパで戦争が再び起きたことは偶然ではないでしょう」(「第2回祖父母と高齢者のための世界祈願日の教皇メッセージ」)。歴史の教訓を忘れずに、この時代の二極化や過激主義を克服するには、若者と高齢者の連携が必要なのです。

わたしたちが、様々な違いを超えて共に平和への歩みを進めることが出来ますように。