新潟教区における新型コロナウイルス感染症への対応について

2023年3月20日

カトリック新潟教区の皆様

新潟教区における新型コロナウイルス感染症への対応について

 

カトリック新潟教区 司教
パウロ 成井大介

主の平和

 2020年に始まった新型コロナウイルス感染症は世界中で影響を及ぼし、人々の生活を大きく変化させました。感染予防、感染時の対応のため、新潟教区においても3年にわたって基本的対策をそれぞれの小教区や施設の状況に応じて守るようお願いしてきました。困難な道のりを、互いに助け合い、祈り合いながらともに歩んでくださったことに心から感謝いたします。

 日本政府は、今年5月8日から新型コロナウイルス感染症を季節性インフルエンザと同じ5類に分類を変更することを発表しました。これに伴い、これまでの経験や、政府や自治体が新たに示す感染対策などを参考に、新潟教区においても基本的対策のあり方を変更させていくことにします。なお、今後また感染が広がってきた場合には状況に即して対応してくださるようお願いします。

これまでの基本的対策を次ページのように変更しますが、どの項目にも共通なのは、以下の2点です。

1.各共同体で対策を検討する:教会によって、建物の大きさ、共同体の構成員、活動の内容はまちまちです。
また、地域の状況も違います。基本的対策をどのように実施するか、それぞれの共同体で検討し、判断してください。

2.個人による判断を尊重する:信者一人ひとり、それぞれ立場や健康状態が違います。教会における対策は、個人がそれぞれで判断する対策を否定するものであってはなりません。教会では、個人の判断、特に健康上の不安がある方の判断を尊重できるよう配慮していただきたいと思います。

 なお、これまで主日のミサにあずかる義務をすべての信徒の方を対象に免除していましたが、3月26日よりこの措置を解除いたします。しかし、健康に問題、不安を抱えている方は無理の無いように教会活動に参加するようにしてください。

 新潟教区のすべての教会で、これまで様々な活動、行事が中止されてきました。3年もの間実施してこなかったことをまた始めたり、何か別の新しいことを始めるというのは難しいことかもしれません。イエスの十字架上の死の後、弟子たちは希望を、目的を見失い、途方に暮れていました。しかし、二人の弟子はエマオへの道を主とともに歩き、語り、食べ、主の復活を体験し、それを少しでも早く仲間に伝えるために日が暮れてからエルサレムに向けて出発しました。この3年間、わたしたちは苦しく、先の見えない道を歩んできましたが、そこには主がともにおられました。そして、主はこれからも歩みをともにしてくださいます。主と、人々とともに、喜びのうちに活動を進めていきたいと思います。今年の御復活が、様々な意味で大きな喜びの時となるよう、お祈りしています。

 

2023年3月付けの対策

1.密集・密接・密閉を避け、換気するよう配慮してください。行事などは密にならないように計画してくださるようお願いします。

2.マスクの着用について、教区として一律に対策を定めることはいたしません。個人の判断で着用してください。なお、健康に不安がある方が安心してミサなどの教会活動に参加できるよう、配慮をお願いします。

3.発熱、のどの痛み、その他新型コロナウイルス感染症に関連する症状がある方は、教会活動への参加を控えて下さい。

4.これまで控えていただいていたその他の事柄、例えばミサにおける歌唱や飲食を伴う会合などについて、教区として制限することはいたしません。共同体で判断して実施してください。なお、判断に迷う事柄については教区事務局にご相談下さい。

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