アド・リミナ参加報告2

4月8日から始められた日本の司教団のアド・リミナが昨日無事終了しました。水曜日に前回の報告をしてからは、木曜日に福音宣教省の世界宣教部門、列聖省、教皇庁未成年者保護委員会を訪問し、金曜日は聖ペトロ大聖堂のペトロの墓の前でミサを捧げ、その後教皇宮殿にて教皇フランシスコとの謁見が行われました。土曜日は城壁外の聖パウロ教会でミサが行われ、ミサの後の聖パウロの墓の前における信仰宣言をもってアド・リミナの公式スケジュールが終了しました。

教皇フランシスコとの謁見や、各省庁の訪問で必ず話題に上ったのがシノダリティについてでした。シノダリティは、民主主義やイデオロギーを推進したり、また何らかの特定の事柄に取り組むものではなく、司教、司祭、修道者、信徒がそれぞれの役割を全うしつつ、ともに歩みながら一つの共同体を作っていくものです。つまり、今回のシノドス総会で急に始まったことではなく、第2バチカン公会議、そして本質的にキリストが弟子たちとともに歩まれたことに遡ることができるでしょう。教会は、元々シノダリティを生き、それによって広がり、成熟してきたのです。シノダリティを生きるためには、互いに耳を傾けることが大切で、教皇フランシスコや各省庁との話し合いではそのような姿勢がはっきりあらわれていました。これからもこの歩みを新潟教区の文化、背景に合わせて続けていきたいと思います。

個人的なことですが、丸々1週間、過密スケジュールを17名の司教がともにしたことは、司教になって日が浅いわたしにとって先輩司教の皆様から学び、また兄弟的交わりを深める貴重な機会となりました。感謝いたします。

成井大介司教

なお、中央協議会のウェブサイトに特設ページが造られています。動画もありますのでどうぞご覧ください。
https://www.cbcj.catholic.jp/2024/04/09/29427/

また、教皇謁見の時の写真サンプルを以下から見ることができます。
https://photo.vaticanmedia.va/en/9570-12-04-2024VescovidelGiappone-VisitaadLimina.html