第8回・貧しい人のための世界祈願日
年間第33主日・2024年11月17日
新潟教区の皆様
11月17日に記念される「貧しい人のための世界祈願日」にあたり、教皇フランシス
コは「貧しい人の口から出る願いは主の耳に達する」(シラ書21章5節)のテーマのも
とメッセージを出されています。メッセージは10の段落で構成され、「貧しさ・祈り・
謙遜・奉仕・平和の修復のために働くキリスト者」等の考察が展開されています。
その第一段落で教皇フランシスコは、分かりやすく言い換えるならば、「わたしたちの
祈りには一つの確信が内包されている。その確信とは、私たちの祈りは神に届いている、
というものであり、それがキリスト者の希望となっている」と記しています。
「しかし」、と教皇フランシスコは直ちに続け、「いかなる祈りもそうなのではなく、貧
しい人の祈りこそがそうなのである」とし、私たちキリスト者は「このみことばについて
の理解を深め」、「日々出会う貧しい人の顔に、彼らの人生に、それを読み取りましょう。
そうすることで、祈りが彼らとの交わりに加わり、彼らの苦しみを分かち合う道となりま
すように」と、その最初の段落を結んでいます。
このメッセージには明示されていない一つの主題があり、それは聖書の主要なテーマで
ある「貧しい者でなければ誰も聖霊を賜物として持つことができない」、「人間は聖霊にお
いてのみ神を持つことができる」であります
私たちキリスト者が、「貧しい人とその人生」に「読み取らなければならない」隠され
ているもの、私たちキリスト者の祈りと奉仕がそこに加わって行かなければならない理由
が、ここに説かれています。
教皇メッセージは次ののウェブサイトに掲載されています。聖年を迎えるにあたり、是
非ご一読くださいますようにお願い申し上げます。
https://www.cbcj.catholic.jp/2024/10/22/30817/
新潟教区正義と平和委員会